こんな影響がありそうです
- ●従来の軟式野球ボールと比べるとかなり固いと感じられると思います。
- ●打撃に関してはバットに当たったインパクト時のボールのつぶれが非常に小さくなったように感じると思われます。
- ●硬式野球のようなボールにスピンをかける打ち方も可能になります。
- ●従来に比べると跳ねなくなりますので、たたきといった使い方は少なくなると思われます。
- ●模様部分の面積が広くなったことで空気抵抗が減り、打たれた際の飛距離が出るようになっています。
試合でゴロの軌道がいつもと違う!
従来の軟式球では高いバウンドに対応⇒腰高の守り方でしたが、軟式球のバウンドの高さを抑制したM号球は
硬式野球に近い低くて速い打球が多くなると予想されます。
また、現状のピッチングマシーンは新旧を混在して使うとコントロールが安定せず危険ですので、注意が必要です。
※新軟式野球ボール(M号)用のホイール(ローター)が必要となる場合があります。
球速が変わる?変化球が曲がる?
縫い目の数は四つ増やし、その一つ一つに細かい切れ目を入れたことにより、従来のボールよりも縫い目に指を引っかけやすくなりました。球速が出やすくなり、コントロールもしやすくなると思われます。ツーシーム(打者の手元で沈むように変化する球種)系の変化球もより曲がるようになりそうです。
具体的な変更点
より硬式球に近づく
新規格のボールは弾み過ぎるという指摘が多い軟式球のバウンドの高さを約15%抑制。
模様部分の面積が広くなったことで空気抵抗が減り、変形しにくくすることで、飛距離アップを実現。
新軟式野球ボール(M号)と旧軟式野球ボール(A号)の比較
大きさは同じですが、重さが約2g重くなります。
新軟式野球ボール(M号)と旧軟式野球ボール(B号)の比較
大きさが約2mm大きく、重さが約3g重くなります。
旧ボール規格 |
呼称 |
大きさ |
重さ |
反発高さ |
A号 |
72±0.5mm |
136±1.8g |
95±10cm |
B号 |
70±0.5mm |
135±1.8g |
90±10cm |
新ボール規格 |
呼称 |
大きさ |
重さ |
反発高さ |
M号 |
72±0.5mm |
138±1.8g |
80±10cm |
ボール外観
- ●ハート形のティンブル(窪み)がある。ディンプルの面積が増えることで、空気抵抗が減り、飛行性能が向上する。
- ●ボールが硬くなったことでバウンドが今より低くなる。(発表では15%抑えられるとのこと)
- ●ボールが硬くなったことで、バッティング時のボールのつぶれている時間が短くなる。これにより飛距離が伸びる。
- ●ボールは硬くなったが安全性の指標となる衝撃値は変わらない。
新意匠効果のポイント(飛行性能に優れる意匠開発)
- ポイント1縫い目の経常と数の変更(硬式と同じ入りの字を採用・88個から92個)
- ポイント2全表面積に対してディンプル面積占有率の変更(70.2%から80.1%)
- ポイント3消耗度合を判断するスリップマークを採用